花筐館<竜胆の間>

江戸大名家掃苔録 - 愛知県
所在: 名古屋市 (Google Map)
関連大名家: 尾張(名古屋)藩主徳川家
公開状況: 徳川家霊廟・光友墓所は非公開
尾張徳川家の菩提寺。
江戸時代は藩主霊廟が立ち並ぶ大寺院だったそうですが、維新や戦災を経て今では本堂裏の徳川家霊廟(もと義直霊廟)と、その西隣(山門から本堂向かって左奥)の2代藩主光友の墓所が残るのみです (ともに非公開)。


本堂左から奥に向かい、突き当たり左手に立派な門が建っています。この塀に囲われたところが光友墓所で、門の隙間から中を見ることができますが、墓碑の形は宗春墓や宗睦墓同様でした。
所在: 名古屋市 (Google Map)
関連大名家: 徳川将軍家、尾張(名古屋)藩主徳川家
徳川家康の八男・仙千代と、尾張藩7代藩主徳川宗春の墓碑が残ります。
平和公園は広大な公園墓地で、下調べせずに行ったら彷徨うと思います。

宗春墓は虹の塔付近、平和公園の29号線と14号線の交差するあたり (Google Map)。戦後に建中寺より移築されました。


仙千代墓は平和公園線沿いの平和公園第一案内所から34号線と交差する方向に坂を少し上って右側、高岳院墓地内。星野勘左衛門墓所の近くです (Google Map)。
所在: 名古屋市 (Google Map)
関連大名家: 徳川将軍家
徳川家康の四男・尾張清須城主松平忠吉の菩提寺。
だいぶ現代的なお寺です。というかマンションです。一般的なお寺を思い浮かべていたら多分通り過ぎる。


境内墓地がどうなっているのか気になるところですが、お目当ての忠吉墓所はマンションの駐車場の一角に残されていました。


墓碑は近年再建されたようで、かなり新しいです。
所在: 名古屋市 (Google Map)
関連大名家: 徳川将軍家
徳川家康の側室で尾張藩初代藩主徳川義直の生母、お亀の方の墓所の一つ。


路地に面する総門を入り、立派な山門と前庭を抜けて石段を上って本堂にたどり着くと、本堂右手側に玉垣に囲われた墓碑が建っています。
所在: 名古屋市 (Google Map)
関連大名家: 尾張(名古屋)藩主徳川家
公開状況: 拝観時間は公式HP参照。
尾張藩初代藩主徳川義直の側室吉田氏(2代藩主光友生母)の菩提寺。
私が訪れたときは境内で何か地域の(?)催し物が行われていたのでお寺の遠景はなし。

墓碑はお寺の裏側にあります。堂宇の右隅に裏手に入る小路があり、境内林の中をしばらく行くとぽつんとお墓がある感じです。ほとんど境内を見られていないのでこのルートが正解なのかどうかよくわかりませんが、お墓から本堂方向に下る石段があったので、もっとちゃんとした行き方があるかも。
所在: 小牧市 (Google Map)
関連大名家: 尾張(名古屋)藩主徳川家
尾張藩9代藩主徳川宗睦の墓碑があります。平和公園にある宗春墓と同様、戦後に建中寺より移築されたもの。ちなみに平和公園にしても小牧山にしても移築されたのはあくまで墓碑だけで、遺骨は定光寺の納骨堂合祀らしい。

小牧市役所目の前の入り口から少し上って左手です。
所在: 瀬戸市 (Google Map)
関連大名家: 尾張(名古屋)藩主徳川家
公開状況: 義直墓所は要拝観料
尾張藩初代藩主徳川義直の廟所を抱えるお寺。非公開ですが一族墓所(納骨堂)もあります。


本堂と方丈の間に参道入り口があり、ここで拝観料を支払います。100円。


結構長い参道(坂道)ですが、途中にある獅子の門もかなり興味深い。下の写真は墓域手前から墓所入り口の竜の門を撮ったもの。


源敬公墓碑。さすがの御三家筆頭初代という感じ。


ほか、境内の奥まったところに尾張徳川家納骨堂へ通じる入り口がありますが、非公開。
所在: 春日井市 (Google Map)
関連大名家: 徳川将軍家
徳川家康の側室で尾張藩初代藩主徳川義直の生母、お亀の方の墓所の一つ。


お亀の方のお墓は一般墓地ではなく、本堂横の別区画にあります。開山堂右脇から行けますが、季節柄(5月)もあってか足首が埋まるレベルの雑草地帯となっていたため近づくのは断念。


手前の無縫塔ではなくて、奥の長方形の丈高い方です。
所在: 田原市 (Google Map)
関連大名家: 宇都宮藩主戸田家
宇都宮藩主戸田家の戦国~江戸初期の墓碑が残ります。江戸初期の尊次、忠能の2代は三河田原藩主でした。


おそらく昔は寺の参道だったんだろうな的な生活道路から山門を入ると、しばらく境内林に囲まれた参道が続いたあと本堂前に出ます。上の写真左の建物の間を抜けると墓地に至ります。あるいは山門を入らずに左手の道を行くと直接墓地に出ます。

戸田家の墓所は本堂側から墓地に入った場合はすぐ右手です。看板があるのでわかりやすい。石段を上がった先が玉垣に囲われ、裏手は山裾に接しています。


尊次夫妻、忠能夫妻、尊次の息子で足利藩主家祖の忠継夫妻、尊次父忠次らの墓が並びます。

(田原藩主戸田尊次墓)
所在: 豊橋市 (Google Map)
関連大名家: 唐津藩主小笠原家
公開状況: 小笠原家墓所は非公開
のちに唐津藩主家となる小笠原家の、おもに三河吉田藩主時代の菩提寺。


家譜等から吉田藩初代藩主忠知、2代藩主長矩、3代藩主長祐、掛川藩主長庸らの本葬地と思われますが、墓所は非公開。
所在: 額田郡 (Google Map)
関連大名家: 島原藩主深溝松平家
公開状況: 深溝松平家墓所は要拝観料
あじさい寺として有名ですが、島原藩主深溝松平家の菩提寺でもあります。墓所は国指定史跡。
深溝松平の名のとおり、もともとこの本光寺のある深溝一帯を本拠地とした家柄で、他領転封後もこの本光寺に藩主遺骸を運び埋葬したとのこと。


山門を入り、石段を上ってすぐ右手に東墓所へ続く参道があります。ここで100円の拝観料を支払います。
なお下の写真を撮っている位置の左には、島原藩再封3代藩主忠侯夫人井伊氏と同5代藩主忠精夫人酒井氏の墓碑があります。


東墓所へはそこそこ上ります。藩主墓が集まっているだけあって立派な門付きの塀に囲われています。


東墓所。島原藩初封時の初代藩主忠房から維新後の子爵忠諒までの歴代藩主・当主墓と、忠房夫人鍋島氏の墓が置かれています (島原藩再封時の初代藩主忠恕を除く)。藩主墓としては珍しく神殿型。


西墓所は、さっきの拝観料を支払った門を背に、左斜め前方向へ向かうとすぐに見つかります。公式HPの境内図がわかりやすい。
忠房の父にあたる三河吉田藩主忠利の霊廟と、島原藩再封時の初代藩主忠恕の墓所、それから一族墓域。一族墓域には忠房の早世した嫡男好房や、島原藩初封3代忠俱の実父次章、忠侯継室阿部氏の墓碑などが立ち並びます。

(三河吉田藩主松平忠利廟「肖影堂」)


(島原藩主松平忠恕墓)
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