花筐館<竜胆の間>

江戸大名家掃苔録 - 徳島県
所在: 徳島市 (Google Map)
関連大名家: 徳島藩主蜂須賀家
徳島藩主蜂須賀家の菩提寺。蜂須賀家墓所は国指定史跡。


山門手前から左側の一般墓地に入り、道なりに進んで右に折れた先に蜂須賀家墓所があります。墓所のあるエリアは助任緑地という広場?になっており、私が行ったときは小学生が遊んでました。


ここには藩祖家政、初代至鎮から13代斉裕までの歴代藩主、藩祖家政女万、5代綱矩世子吉武、8代宗鎮世子重矩、12代斉昌継室鷹司氏、13代斉裕女賀代の墓があります。墓所はかなり広々としており、墓石もかなり大きめ。徳島は家老家関連の墓碑もたいてい大きかったので、藩主墓だからというよりは、そういう特色なのかも。


また一般墓地のほうに、家祖蜂須賀正勝夫妻のお墓があります。こっちはだいぶ小ぢんまりしてます。
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関連大名家: 徳島藩主蜂須賀家
特記事項: 要登山装備
徳島藩主蜂須賀家の墓所。国指定史跡。
10代藩主重喜の代に開かれた儒葬式墓地で、以降の藩主の埋葬墓はこちらになります。(興源寺のほうは遺髪墓・拝み墓。)


いくつかの台地に分かれて藩主、正室、側室、子女らの墓が建てられていますが、結構な山道を上ります。一番上の家祖正勝の墓まで行くとなると普通に登山です。


正勝のほか、10代重喜と側室・子女、11代治昭と正室・側室、12代斉昌と側室、13代斉裕と側室、14代茂韶夫妻、維新後の蜂須賀侯爵家当主正韶夫妻と正氏氏、8代宗鎮とその養嗣子重隆など一族60名超の墓があります。
平成後期に史跡の指定を受けて整備されたため、墓石などに経年はあまり感じません。ただし、子女墓のうち一部は以前の状態を残すために「あえて」整備されていないそうで、そこだけは朽ち果てかけてます。

(11代藩主蜂須賀治昭兆域)

秋と冬と2度訪れましたが、秋はどこも荒れ放題と言いたくなるくらい雑草がひどく、場所によっては膝丈を超す草原状態。一歩進むごとにバッタや蛾などが飛び交い、墓に近づこうとしてクモの巣を引っかけ、ひっつき虫は収穫と呼べるレベルで大量にひっついてくる始末でした。冬はかなりマシで、少なくとも雑草に阻まれて墓域に近づけないということはなかったです。ただし落ち葉が大量に積もっていて、斜面や石段の上り下りは慎重にならざるを得ない感じ。また、山頂に近くなるほど直射日光にさらされるので、真夏でなくても脱水注意。ここに行くならそれなりの装備をしたほうがよいです。

(10代藩主蜂須賀重喜墓)
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関連大名家: 徳島藩主蜂須賀家
蜂須賀正勝の娘で福岡藩初代藩主黒田長政の最初の正室、お糸の方とその生母鳥井氏の墓が残ります。


本堂向かって左に広がる墓地に入り、突き当たり右に多少の勾配を上っていくと、左手にあります。木板の案内標識がありますが、筆書きでたいへん味がある。


周辺は苔むした古い墓が並んでおり、五輪塔もちらほらありますが、お糸の方の墓はとても控えめな感じです。


生母鳥井氏の墓はお糸の方の墓所の正面にあり、そちらにも木の立て板があります。
所在: 徳島市 (Google Map)
関連大名家: 徳島藩主蜂須賀家
徳島藩初代藩主蜂須賀至鎮夫人小笠原氏の菩提寺。寺号は夫人の戒名から取られています。


山門入って左の墓地に入り、すぐ右折してまっすぐ突き当り。
写真中央の墓塔はおそらく近年建て替えられたもので、右横に再建前のものと思しき墓塔が残されています。


また、至鎮夫人の墓碑のうしろには、夫人の孫娘にあたるお六(至鎮二女万と旗本水野成貞との娘で、徳島藩家老一門稲田主税助妻)と、5代藩主綱矩男八五郎の供養塔があります。
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関連大名家: 徳島藩主蜂須賀家
徳島市街地からやや外れたところにある古刹で、蜂須賀家や家老家の墓碑が立ち並びます。


本堂手前から左手の小路に入り、観音堂へ。


観音堂左脇から裏に回って奥に進んだところが徳島藩家老山田家の墓域となっていますが、その中に紛れるような感じで藩祖蜂須賀家政四女辰(松本藩世子戸田松平忠光室)の供養塔があります。写真ではわかりづらいですが墓塔はかなり大きいです。


また、辰の墓のそばの石段を上ると、初代藩主蜂須賀至鎮女万(旗本水野成貞妻)の墓碑があります。これはひとつだけ隔離されたような感じ。
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